先輩SEたちは、どんな就職活動をして、どんな新人時代を過ごしたのか。
学生の皆さんから多く寄せられる質問と先輩SEの答えを、少しご紹介します。

近年ではインターンシップや合同企業説明会に参加するなど就職活動の早期化が顕著で、
学生の皆さんはとても忙しいかと思います。
そのような中、当社の先輩社員はどうやって学業と就職活動を両立させていたのか、
体験談を交えてお伝えします。

就職活動中は、就職活動に集中したいと思います。
しかし、ゼミや講義や試験、論文なども無視できません。
そこで、考え方を変えて全てを就職活動へ活かしてみようと思ってみては
いかがでしょうか?
例えば、ゼミで他の人の発表を聞いてこの人の発表の仕方はうまいなと感じたら、
自分とどこが違うのかを考えてみたり、
試験勉強では過去の講義を思い出して、
この講義で学んだことは面接で活かせるな、と面接にとりこんでみたり、など。
そういった考え方で行動していると、就職活動だけでなく
ゼミや試験、論文などの力も意外とアップしていったりするものです。
みなさんも一度試してみてはいかがでしょうか?

私は研究室に所属していたので、実験やゼミなどと重ならないように
就職活動のスケジュールを立てるのが大変でした。
早くから就職活動に取り組んでいたおかげで、研究室の指導教官に相談をし、
スケジュール調整をすることが出来ました。
指導教官は、一年の大まかなスケジュールを既に決めていたりするので、
早めに相談するほうが良いかもしれません。
就職活動は、本人だけでなく、周りの人との協力が大切だと思います。
自分ひとりでがんばろうとせず、友人や教授、家族などと相談しながら
是非施頑張ってくださいね。

どこの会社を受けるにも、適性試験はつきもの。
難しいの?試験対策って必要?
就職活動を経験してきた先輩たちが、適性試験をどう乗り越えたのか回答しています。

適性試験はあくまで“適性”試験なので、
個人的にがっつり勉強しなくても良いのではと思います。
とはいえ、何も知らずに向かうのは不安ですよね。
インターネットで検索すると、例題や解説も出てくるので、
問題の形式を知っておくだけでも安心できると思います。
でも勉強好きな人なら、ぜひ勉強しましょう!
決して無駄にはなりません。
自分にあった対策を取るのが、結局一番いいですよ。

適性試験で忘れてはならないのが、『パーソナリティ』を問う試験です。
就職活動中の皆さんは、主に『一般常識』や、
『CAB』のような試験対策を行っている方が多いと思います。
しかし、『性格』の試験も重要だと私は思います。
かといって、何か対策をするわけではありませんが・・・
大事なのは回答のとき「嘘をつかない」ことです。
ある質問に対して、
「自分はこう思うけど、こう答えたら落ちるんじゃ・・」
と、思ったことがあるのではないでしょうか?
ですが、その選択肢で見栄を張ってしまったら、
その時点で正確な「あなた」は消えてしまいます。
もし見栄を張った回答でテストに受かったとしても、
その会社が求めている適性とは、果たして一致しているでしょうか?
入社してからでは取り返しがなかなかつきません。
そう考えたときに、普段の試験から正直な自分で回答した方が、
後々困らないと私は思います。これは面接でも言えると思います。
みなさんも、恥ずかしがらずに正直な自分をアピールしてみてはどうでしょうか?

説明会などでよく、
「入社までに何を勉強しおけばいいですか?」とか「資格取得は必要ですか?」とか聞かれます。
どんなことを勉強してきたのか?そもそも勉強は必要なのか?勉強だけではなく、
学生時代に何をした方が良いのか?
など先輩たちが入社までに何をしたのか回答しています。ぜひ参考にしてください。

入社までに何をするかを自分なりに考え、
いくつか実践していました。
就職活動前から実践していたものもあり、
面接でアピールポイントにしていました。
以下のように、簡単でも良いので、
社会人になる準備として、
「目標と手段」を考えるのをオススメします。

・積極的になる ⇒飲み会の幹事をやる
・プログラミングで技術力を磨く⇒Javaで何かを作る、WEBサイトを作る
・新技術⇒ネットで技術に関するニュースを読む、雑誌を読む
・体調管理⇒ジムに通う、マッサージのツボを本で学んで押す
・一般常識⇒日経新聞を毎日読む

資格も取れるものは早めに取っておいたほうが後で楽になるので、
就職前に情報処理試験等の資格を取っておくことをお勧めします。
参考にして頂けると嬉しいです。

・早寝早起きの習慣をつける
・プログラミングで遊んでおく
私は、上の2点をお勧めします。
入社してからは朝型の生活になります。
学生時代の夜型の生活のまま社会人生活に突入すると
朝型に変えるのに苦労するかもしれません。
ちなみに、私は悪戦苦闘しました(笑)。
また、入社後すぐにプログラミングの研修があります。
事前に遊んでおく程度にプログラミングに触れておくと、少し余裕が持てると思います。
ただし、研修でしっかりと教えてもらえますので、
勉強してなかったからといって研修についていけないという心配はありません。
院生の方はもしかすると難しいかもしれませんが、
この2つの備えをやっておくと、少し余裕をもって新人研修を迎えられるはずです。

先輩社員がSEになろうと思った動機などを投稿しています。

SEになりたいと思った理由は2点あります。
(1)社会のため、人のためになる仕事だから。
(2)開発したシステムを、人に喜んでもらえる仕事だから。
とりあえず何かにトライして、それが人に喜んでもらえる結果に結び付いたら、
もっとそれを続けていきたいと思うようになるでしょう。
トライ→喜び→リピートのサイクルが生まれれば、自分に合った仕事が見えてきます。
私の場合はそれがSEという仕事でした。
研修中にこのサイクルができ上がると、勉強が面白くなります。
迷っている方はまず何かにトライしてみてはいかがでしょうか?

私がSEになろうと決めた理由は二つあります。
一つは、大学で情報を勉強していたこと。
専攻とは別の道に進むという選択肢もありましたが、
4年間大学で学んだ情報という分野が楽しかったことが私にとって決め手となりました。
二つ目は、プログラミングをやるだけがSEの仕事では
ないということに気付いたことです。
お客様やチームの仲間と意思疎通をできてこそ
システムは完成します。
つまりはコミュニケーション能力が大事になってくるわけです。
普段から色々な人と話すのが楽しいと思っていたことが
SEになろうと決めた大きな理由になったと思います。

当社の新入社員は、入社して4〜5月は集合研修、6月〜翌年3月までは、OJT研修を受けます。
新入社員研修の内容や、その感想などをご紹介します。

プログラムの授業を受けたことがない私にとって、
集合研修は充実かつとても大変なものでした。
特に初めの1ヵ月間はIT用語を言われてもさっぱりわからず、
初めて聞いた言葉はメモをして調べるなどしていました。
ただ、講師の先輩やプログラミングをかじったことのある同期に
聞いたり相談したりすることで、
知識だけでなく仲を深めることもできたと思います。
また、「わからないです」という質問ではなく
「どこまではわかっていて、どこで行き詰まっているのか」を
整理して質問することを心がけました。
「わからないでは済まない」
自分で聞きに行って理解することが重要であるという
社会人としての基本を実感しました。
1ヶ月目のチーム研修では分担して作業を行うので、学んだことを実践する良い機会でした。
知識として頭に入れたものを、どう生かすのかという目的で始まったのですが、
チームで声を掛け合いながら完成に向けて作業することの面白さを知りました。

集合研修中に最初に思ったことは、
進むスピードが速いということです。
大学であれば1年くらいかけて学ぶ内容を1ヶ月で学習します。
そのため、予習復習がより重要になります。
私は情報系の大学を出ていたため事前知識があったので、
同期の仲間と一緒に予習復習をして、みんなを励ましてあげることを心がけました。
そして何より大変だったのは5月初旬から始まった、チームでのシステム開発です。
1人でプログラムを組んだことはありましたが、
何人かの人と一緒にシステムを作ったことはありませんでした。
チーム開発の作業で大事だと思ったことは、メンバー同士の認識を合わせることと
情報を共有すること、そしてお互いに助けあうことです。
そのためには皆とよく話し合うことが大切です。
私はこの研修で、
SEにとって技術を身につけることと同じくらい、
人とのつながりも重要だということを学びました。